歯のくさび状欠損は、特に前歯や小臼歯に多く見られる症状で、エナメル質が摩耗し、くさび形の欠損が生じることを指します。この現象は、主に以下の要因によって引き起こされます。

1. 歯ぎしり(ブラキシズム): ストレスや緊張によって無意識に歯をこすり合わせることで、エナメル質が摩耗します。

2. 不正咬合: 歯並びや噛み合わせの問題があると、特定の歯に過剰な力がかかり、摩耗が進行します。

3. 不適切な歯磨き: 硬い歯ブラシや強い力でのブラッシングは、エナメル質にダメージを与えることがあります。

4. 酸性飲料や食べ物: 酸性の飲み物や食べ物(例:炭酸飲料や果物)を頻繁に摂取すると、エナメル質が侵食されることがあります。

 症状
– 歯の表面にくさび型の欠損が見られます。
– 知覚過敏を感じることがあり、冷たい飲み物や甘い食べ物に対して敏感になることがあります。

治療法
– フッ素塗布: エナメル質の再石灰化を助けるためにフッ素を塗布します。
– 充填治療: 欠損した部分をコンポジットレジンなどで修復します。
– マウスガード: 歯ぎしりが原因の場合、就寝時にマウスガードを装着することで歯を守ります。
– 咬合調整: 不正咬合が原因の場合、歯科医師による咬合の調整が必要です。

 

予防
– 正しいブラッシング方法を学ぶ。
– 定期的な歯科検診を受ける。
– 酸性飲料や食べ物の摂取を控える。

このように、早期の対処が重要ですので、気になる症状がある場合は、専門の歯科医師に相談することをお勧めします。